ヘッドスパって、なんであんなに眠くなるんですか?
施術中、こんな質問を受けることがあります。
始まって10分ほどで呼吸が変わり、20分もすれば返事がなくなる。終わったあとに「途中から記憶がない」と言われることも珍しい話ではありません。
単に気持ちがいいから、という理由では説明が足りません。ヘッドスパで寝落ちするのには、身体の仕組みとしての理由があります。
本ページでは、施術中に意識が落ちる仕組みと、それが夜の睡眠にどこまで効くのかを、国家資格保有のセラピストが現場で見てきたことと合わせて解説します。
- 寝落ちは自律神経の切り替わりと、後頭部の筋肉が緩むことで起きる
- 施術中に寝るのは失礼ではなく、むしろ狙いどおり
- その日の入眠は早くなる。ただし数日で元に戻る
- 毎晩眠れない状態は、ヘッドスパで解決する問題ではない
ヘッドスパで寝落ちするのはなぜか

ヘッドスパで寝落ちする理由は2つあります。
自律神経が切り替わることと、頭を支えている筋肉が仕事を降りることです。
副交感神経に切り替わる
人の身体には、活動するための神経と休むための神経があります。日中に働いているのが交感神経、休息時に優位になるのが副交感神経です。
横になって、皮膚に一定のリズムで触れられ続けると、身体は「今は安全で、動く必要がない」と判断します。心拍が落ち着き、呼吸が深くなり、消化器が動き出す。施術中にお腹が鳴る人が多いのは、この切り替わりが起きているサインです。
意識を保つには、ある程度の交感神経の働きが必要になります。それが降りていく以上、眠くなるのは自然な反応です。
後頭部の筋肉が「支える仕事」から解放される
もうひとつが、後頭下筋群という筋肉です。
後頭部と首の境目にある、指先ほどの小さな筋肉の集まりで、頭の位置を細かく調整し続けています。起きている間じゅう、5キロ前後ある頭を支え、傾きを補正している。身体のなかでも、休む時間がとくに少ない筋肉です。
この筋肉には、筋肉の伸び縮みを感知するセンサーが非常に密に埋まっています。姿勢を保つための情報を、常に脳へ送り続けている場所です。
横になって頭を預け、ここに圧が加わると、送られる情報が変わります。「頭を支えなくていい」という状態が、脳に伝わる。 支える仕事から解放された瞬間に、意識が落ちる人が多い理由がここにあります。
施術者から見た、落ちる人と落ちない人

同じ施術をしても、全員が寝るわけではありません。現場で見ている差をお伝えします。
落ちる直前に起きる変化
施術している側には、その人が落ちるタイミングがわかります。順番があるためです。
- 返事の間隔が長くなる
- 呼吸が深く、ゆっくりになる
- 顎の力が抜けて、口が少し開く
- 握っていた手が開く
手が開くかどうかは、わかりやすい目安です。 緊張している人は、無意識に指を軽く握っています。そこが開いたら、たいてい数分以内に落ちます。
落ちない人に共通すること
反対に、最後まで起きている人にも共通点があります。
ひとつは、会話を続けようとする人です。気を遣って話しかけてくださるのですが、言葉を組み立てている間は脳が働いているため、意識は落ちません。
もうひとつは、施術中も予定を考えている人。終わったあとに何をするか、何時に出るか。頭のなかで段取りが動いている限り、身体だけを休ませることはできません。
スマートフォンを手の届く場所に置いている人も、落ちにくい傾向があります。通知が鳴る可能性があるだけで、身体は完全には気を抜きません。
施術中に寝ることは問題ないの?

気にされる方が本当に多いので、はっきり書いておきます。
施術者にとって、寝てもらえることは成功です。
起きて気を遣われているうちは、筋肉が完全には緩んでいません。緩まない状態で圧を加えても、深いところまで届かない。寝てもらえたほうが、結果が出ます。
いびきも問題ありません。口が開いて呼吸が変わっているだけで、脱力できている証拠です。よだれを気にされる方もいますが、施術者はタオルを用意しています。
終了時は声をかけて起こします。急に大きな声を出すことはしません。良いセラピストは、呼吸のタイミングを見て、静かに伝えます。
ヘッドスパで夜の睡眠は改善するのか

ここは正確に書きます。
その日の入眠は早くなる
施術を受けた日の夜は、寝つきが良くなる人がほとんどです。
首と肩の緊張が落ちていること、副交感神経が優位に傾いていること。この2つが揃っていれば、布団に入ってからの時間は短くなります。頭の重さで寝つけないタイプの人には、はっきり効きます。
数日で戻る理由
ただし、その状態は続きません。
筋肉が硬くなった原因は、日中の姿勢と使い方にあります。施術で一度緩めても、翌日また同じ角度でパソコンを見れば、同じ場所が同じように硬くなります。 数日から2週間ほどで元に戻るのは、原因が残っているためです。
寝室の環境も変わっていません。枕の高さ、部屋の明るさ、寝る前のスマートフォン。眠れない原因がそこにある人は、ヘッドスパを受けても翌日には元通りになります。
効果を夜の睡眠に繋げる3つの条件

せっかく作った状態を、その日の睡眠に持ち込むための条件があります。
施術後に移動しない
これが一番大きい要素です。
店を出て歩き出した時点で、身体は活動モードに戻り始めます。立ち上がる、荷物を持つ、信号を見る、電車で人を避ける。ひとつひとつが交感神経を立ち上げる刺激です。
店舗で受けるなら、できるだけ帰宅時間が短い店を選んでください。自宅で受けられるサービスを使う方法もあります。施術が終わってそのまま横になれるかどうかで、その夜の睡眠は変わります。
光と音を先に落としておく
副交感神経が優位な状態は、強い光と突然の音で簡単に戻ります。
施術が終わってから照明を消し、テレビを消し、布団を敷く。この作業をしている間に目が覚めます。 準備は受ける前に済ませておいてください。
3つ目は、受ける時間帯です。夜に受けるほうが睡眠には繋がります。 昼に受けてその日の夜まで効果を持たせるのは、現実的ではありません。
毎晩眠れない人へ
ここは線を引かせてください。
ヘッドスパは入眠を助けるものであって、不眠を治すものではありません。
寝つけない日が何週間も続いている、夜中に何度も目が覚める、眠っても疲れが取れない。こうした状態が続いているなら、身体の緊張以外の原因を考える必要があります。施術で解決する範囲を超えているので、医療機関で相談してください。
そこまでではないものの、頭の重さが毎回すぐ戻るという人は、原因が首と肩にあります。判断の目安は3つです。
- 上を向くと首の後ろが詰まる
- 腕を真上まで上げると引っかかる
- 夕方になると必ず頭が重くなる
2つ以上あてはまるなら、頭部を緩めるだけでは足りません。首と肩の動きから変えないと、同じ周期で戻り続けます。
ヘッドスパと睡眠に関するよくある質問
まとめ
ヘッドスパで寝落ちするのは、自律神経が休む側に切り替わり、頭を支え続けていた筋肉が仕事を降りるからです。気持ちがいいから眠くなる、という話ではありません。
施術中に寝てしまっても、失礼にはあたりません。施術者としては、寝てもらえたほうがありがたい。 遠慮なく落ちてください。
そして、その日の夜の睡眠には確かに効きます。ただし数日で戻ります。効果を睡眠に繋げたいなら、受けたあとに移動しないこと。 ここが一番大きい要素です。
HOGUGU 公式アプリ
招待コードの入力で
10,000円分のクーポン
2,000円OFFクーポン × 5枚
登録時に入力する招待コード
コードは会員登録時のみ入力できます
施術後に移動しない方法について解説しています
自宅で受けられる出張型のサービスについて、仕組みと選び方をまとめた記事があります。あわせてご覧ください。


