整体という職業柄、寝具やマットレスに関する質問をよく受けることがあります。なかでも「マットレストッパー」に関する質問はかなり多い印象です。もちろん、購入したい人の気持ちも分かります。マットレストッパーは通常のマットレスと比較すると価格や持ち運びなど「手頃」さが高さが人気の理由。
それでも私は「マットレストッパーはいらない」とお伝えさせていただききます。
なぜマットレストッパーがいらないのか?もちろん理由があります。今回はこれから「マットレストッパーの購入」を検討している人にご覧頂きたい「マットレストッパーがいらない理由」を分かりやすく解説させて頂きます。
マットレストッパーがいらない3つの理由
マットレスがいらない理由は以下の3つです。
- 敷いているマットレスの影響を受けやすい
- 本質的な解決には繋がならい
- 失敗しやすい
敷いているマットレスの影響を受けやすい
マットレストッパーを購入する人の多くは「現状のマットレスに何かしらの不満がある人」です。しかし、いくらマットレストッパーを使用したとしても、下に敷いているマットレスの寝心地や機能が全て打ち消されるわけではありません。
下に敷いているマットレスは土台で、マットレストッパーは上物になります。そのため、土台が崩れていれば上物がしっかりとしていても少なからず土台の影響を受けます。
例えば、柔らかいマットレスのうえに硬いマットレストッパーを敷いても土台の柔らかさに依存してしまうことがあります。また、ヘタリや凹みのあるマットレスのうえにマットレストッパーを敷いても、ヘタリや凹みのある部分の寝心地や体圧分散性は改善されません。
本質的な解決には繋がりにくい
少し前項と重複する部分もありますが、マットレストッパーは「その場凌ぎ」に過ぎません。
もちろん、その場の寝心地や硬さを変えることで、しばらくの間は快適な睡眠をとることが出来ることもあります。しかし、先述したように、土台であるマットレスの依存からは逃げることはできません。次第に、寝心地や硬さにも違和感を持つようになり、気付いたときには元の不満がある状態に戻ってしまう人も少なくありません。
失敗しやすい
マットレストッパーを買う人の多くは、現状のマットレスとは正反対のものを買おうとします。例えば低反発マットレスが合わない場合は高反発のマットレストッパー。硬めのマットレスが合わなかった場合は柔らかめのマットレストッパーを買う傾向にあります。
しかし、残念ですが人の身体はそんなに単純ではありません。例えば同じニュートン(硬さ)表記でも硬さや寝心地は全く異なります。

現状のマットレスの何が自分には合っていないのか?ということを正確に判断出来る人は実は多くはありません。安易に正反対のマットレストッパーを購入して失敗する人が多い現状を知っておくことが大切です。
また、価格が安いからという理由でマットレストッパーを買う人も多いため、どうしても安価なマットレストッパーに手を伸ばしがちなことも失敗しやすい理由のひとつです。
マットレストッパーのメリット&デメリット
マットレストッパーにはメリット&デメリットがあります。それぞれをよく理解したうえで総合的にマットレストッパーの購入を検討なさって下さい。
マットレストッパーのメリット
マットレストッパーのメリットは以下のとおりです。
- マットレスと比較して安価
- 収納性が高い
- 失敗したときのショックが小さい
マットレスと比較して安価MERIT
マットレストッパー最大のメリットは価格が安いことです。マットレストッパーを販売しているメーカーは殆どの場合がマットレスも販売していますが、マットレストッパーの方が2~5万円ほど安い傾向にあります。
収納性が高いMERIT
マットレストッパーは厚みが薄く、三つ折りや折りたたみができる物が多いため収納性も優れています。また持ち運びも便利なため、出張や遠征などの出先へ持参することも可能です。
失敗したときのショックが小さいMERIT
マットレスを買って失敗すると高価な物を買ってダメだった思いに加えて、大きすぎるため処分に困ります。マットレストッパーは安価に加えて、マットレスと比較すると大きさもコンパクトのため処分もしやすいため失敗したときのショックを最小限に抑えることができます。
マットレストッパーのデメリット
- 根本的な改善にはなりにくい
- 土台によっては消耗が早い
- 種類が多くて迷う
根本的な改善になりにくいDMERIT
先述させて頂いたように、マットレストッパーはマットレスの機能性に依存するため根本の改善には繋がりにくいです。寝心地を変えることはできますが、腰痛や背部痛などを根本から改善させることは難しいとお考え下さい。
土台によっては消耗が早いDMERIT
土台であるマットレスにヘタリや凹みがあれば、マットレストッパーも次第にヘタリや凹みを生じます。従来のマットレストッパーの消耗よりもはるかに速いペースであるため、ヘタリや凹みがある土台の上に使用することはおすすめできません。
種類が多くて迷うDMERIT
種類が多くてどれが良いか分からずに自分に合っていないマットレストッパーを買う人も多いです。どうしてもマットレストッパーを買いたい人は記事最後にご紹介させて頂く「おすすめマットレストッパー」をご覧ください。
こんな人にはマットレストッパーがおすすめ
- マットレスを買い替えたばかりの人
- 移動先にも持ち運びをしたい人
- 子どもと一緒に寝る人
マットレスを買い替えたばかりでも、今あるマットレスに不満があれば処分して買い替えるべきです。しかし、現実はそう簡単に行かない人も多いはず。そんな人は、ひとまずマットレストッパーを買って様子をみてみる方法もおすすめです。
また、出張や遠征先でも自宅と同じ環境で睡眠をとりたい人は持ち運びが簡単なマットレストッパーがおすすめです。
子どもと一緒に寝る人もマットレストッパーがおすすめ。おねしょや汗などのメンテナンスには持ち運びがしやすいマットレストッパーが適しています。
マットレストッパーを買うときの注意点
- マットレス(土台)にヘタリや凹みがないか?
- 根本の解決には繋がりにくいことを認識する
- 予算内でマットレス自体を買えないか再検討
マットレストッパーを敷くマットレス自体にヘタリや凹みがあればマットレストッパーを敷くことに意味がなくなってしまいます。また、何度も申し上げているとおり、マットレストッパーは根本の改善には繋がりにくいです。そのため、マットレストッパーの予算内でマットレス自体を買うことができないかも再検討してみることもおすすめします。
どちらにせよ安い買い物ではありません。じっくり悩みながらも決断は迅速に行い1日でも早く満足のゆく睡眠ライフを送れるようにしましょう。
おすすめマットレストッパー3選
数あるマットレストッパーのなかでも、当サイトおすすめのマットレストッパーを3つご紹介させて頂きます。宜しければ今後のマットレストッパー選びにお役立て下さい。
ソムレスタSOMRESTA
価格 | 29,800~49,800円(税込) |
サイズ | シングル・セミダブル・ダブル |
材質 | 本体:SOMRESTA®フォーム(超高密度・高弾性/高反発ウレタンフォーム) 構造:1枚もの 平形 復元率:99.6%(24万回圧縮時) 硬さ:硬め 154ニュートン(154N) 反発弾性:60% 中芯カバー生地:メッシュニット生地 ポリエステル100% |
重量 | 7.5~10.6㎏ |
保証 | 1年 |
高反発のしっかりとした寝心地のマットレスにも関わらず、三つ折りができる柔軟性が特徴のソムレスタ。反発力の高さは随一で寝返りのうちやすさから腰痛対策のためのマットレスとしても最適です。
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エムリリーMLILY
価格 | 18,980~30,980円(税込) |
サイズ | セミシングル・シングル・セミダブル・ダブル |
材質 | 側生地:ポリエステル90%、ポリウレタン10% 中材:優反発、高反発ウレタンフォーム |
保証 | 3年 |
表層は寝心地の良い低反発素材を使用。中心部はしっかりと身体を支える高反発素材を使用した二層構造が特徴のエムリリー。硬いマットレスなどの寝心地を変えたいときにおすすめのマットレストッパーです。
エアリープラスアイリスオーヤマ
価格 | 21,920~34,240円(税込) |
サイズ | シングル・セミダブル・ダブル |
材質 | 表生地(ニット面):ポリエステル100% 裏生地(メッシュ面):ポリエステル100% |
保証 | 1年 |
ファイバー素材で水洗い可能なエアリープラス。お子さまのおねしょや、睡眠中の発汗に対するメンテンスも水で洗えるマットレストッパーなら安心で衛生面。ファイバー素材のマットレスのなかでも最もコスパの良い商品です。
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最後に
マットレストッパーはいらない。しかし、あらゆる生活環境や経済状況のなかでは時としてマットレストッパーが必要となることもあります。
もし、マットレスを変えるか、マットレストッパーを買うかで悩んで結論が出ない場合はコメント欄からご相談下さい。できるだけ細かい状況や情報を教えて頂ければ、ひとりひとりに合ったアドバイスをさせて頂きます!
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